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欅坂46 長濱ねる、小池美波、菅井友香、土生瑞穂……『ANN』などに見るバラエティ面の成長

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 欅坂46が、8月15日に7thシングル『アンビバレント』をリリースし、同日にはAKB48のラジオ『AKB48のオールナイトニッポン』を『欅坂46のオールナイトニッポン』(以上、ニッポン放送)として、長濱ねる、小池美波、菅井友香、土生瑞穂が出演した。

 同放送に登場した4人は、それぞれパーソナリティーとしてラジオ番組を持っているメンバー。長濱は、今年3月に平手友梨奈からバトンタッチする形で『欅坂46 こちら有楽町星空放送局』(ニッポン放送)を担当し、小池は吉田照美とのコンビで『ザ・ヒットスタジオ(火)』(MBS)、菅井は月曜日担当で『オテンキのり&欅坂46菅井友香のレコメン!』(文化放送)、土生は土曜日放送の『ちょこっとやってまーす!』(MBS)を担当している。

 欅坂46は、リリースの度にANNに出演しており、前作『ガラスを割れ!』の際はこの4名に加え、先日グループからの卒業を発表した今泉佑唯が参加していた。ほかメンバーで言えば、『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)で平手が『欅坂46 平手友梨奈のGIRLS LOCKS!』を担当しているが、前回のANNから続投となった同4名は、“ラジオ選抜”として選ばれたトークスキルの高いメンバーと言えるだろう。

 今回のANNでは、「最高の夏休みの1日を作ろう!」というメールテーマのもと緩く進行していったのだが、トークの随所で各メンバーが出演する他局の番組に触れる機会があった。菅井の“オリジナリティー溢れるドラムロール”では、「パカラ! パカラ! パカラ! パカラ! ワン!」という『レコメン』でのジングルをそのまま紹介。菅井が「浜松町の秘密兵器」、小池が「大阪方面の放送局が恋しい」、土生が「同じく大阪方面の放送局が愛おしい」と自己紹介にわざとらしく仄めかせては、自分を担当している番組を宣伝する権利をかけて、ラジオDJに欠かせない技術を駆使したバトル「番組宣伝権争奪! ラジオDJバトル」をスタート。結果、小池と菅井が勝利し、ANNで『ヒットスタジオ』、『レコメン』を紹介するという通常ではあり得ない、局の垣根を越えた放送へと発展した。

 “ラジオ選抜”の4名とは言っても、AKB48グループや乃木坂46でラジオパーソナリティーを務めるメンバーと比べると、トークスキルにはまだまだ伸びしろがある。普段ラジオでは、共演しているオテンキのり、吉田照美といった先輩パーソナリティーたちの力も大きいと言えるだろう。ただ、もうすぐ3年目を迎える冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)でも、MCの土田晃之、澤部佑(ハライチ)が自分たちからリアクションや笑いを取りに行くようにメンバーを指導するなど、普段関わり合いのある芸人やタレントの影響を受けて、バラエティ面も少しずつ成長していることが分かる。今回の放送でも番組を盛り上げようとする意思が感じられた。

 音楽番組出演時は、菅井と長濱がトークを担当することがグループの定番となっている。先週17日にオンエアされた『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では、アニメ『クレヨンしんちゃん』の主人公・野原しんのすけと菅井が自然体のトークを繰り広げ、ファン以外でも話題となった。ラジオ放送中にひたすらボケ倒し、無茶振りをしてくるオテンキのりとのやりとりで鍛えられたアドリブ力が、同放送で発揮されたのかもしれない。また、長濱も好奇心リサーチバラエティー『ねるねちけいONLINE!』(NHK総合)がスタートし、おっとりとした長濱のキャラが強く反映された番組内容が好評を博した。

 “欅坂46”の一般的なイメージは、「サイレントマジョリティー」から続くクールなものだが、バラエティでは彼女たちの等身大の姿を見ることができる。シングル『アンビバレント』に特典として収録される「自撮りTV」のティザー映像がYouTubeにアップされ、平手が大好きなカワウソにデレデレになる姿が収められた映像が160万回再生を超える大きなバズを巻き起こした。おそらく、ファンがグループに求めているもののひとつは、クールなパブリイメージとはギャップのある姿なのだろう。

 欅坂46の“ラジオ選抜”は、今のところ他の姉妹グループのメンバーと比べると少し頼りないような気もするが、そんな自然体な部分も彼女たちの魅力なのかもしれない。(渡辺彰浩)