前田公輝らが全宇宙に“楽しいこと”届ける、舞台「天才てれびくん」開幕
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「天才てれびくん the STAGE~てれび戦士REBORN~」公開ゲネプロより。
「天才てれびくん the STAGE~てれび戦士REBORN~」が、本日1月23日に東京・ヒューリックホール東京で開幕した。なおこの記事には舞台写真が掲載されているので、ネタバレを避けたい読者は注意してほしい。
脚本を小林雄次、演出を井上テテが担当する本作は、NHKの子供番組「天才てれびくん」の舞台化作品。“楽しいこと”を届けるてれび戦士たちは、日々その歌声で全宇宙の人々を魅了していた。しかし“楽しいこと”を奪おうと地球に襲来したテレゾンビ党に、戦士たちは敗北してしまう。こうして全宇宙は“つまらないこと”に支配され、てれび戦士たちはテレゾンビ党に記憶を奪われたまま大人になるが……。
白を基調としたステージには、太く輪郭線が描かれた舞台装置が組まれている。劇中では色とりどりの照明や映像のほか、アクションや歌、ダンスを交えながら、ストーリーがスピーディーに展開していった。セリフにはNHK番組に限らず、人気のテレビドラマやバラエティなどで知られるセリフのパロディが数多く取り入れられ、観客の笑いを誘う。また「天才てれびくん」放送当時に使用されていた楽曲も登場するため、ファンは楽しみにしておこう。
本作ではテレビ番組「天才てれびくん」に出演していた面々が、大人になったてれび戦士を演じ、前田公輝は“前田公輝”役、長江崚行は“長江崚行”役、鎮西寿々歌は“鎮西寿々歌”役、そしてド・ランクザン望が“ド・ランクザン望”役を担当。てれび戦士たちは背中に「天」の文字がデザインされたおそろいのユニフォームを着用し、地球に再び“楽しいこと”を届けるために奮闘した。
情熱的な“前田公輝”をまっすぐに演じる前田は、高野洸演じるテレゾンビ党の党首と激しいアクションを繰り広げて観客を惹きつける。長江は軽やかな身のこなしとテンポの良いセリフ回しで場を盛り上げ、鎮西は可憐な笑顔で「天才てれびくん」放送時の持ち歌を披露。常にフィットネス器具を手放さないド・ランクザンは、松村優演じるテレゾンビ党幹部・テニスキングとコミカルなやりとりを展開して会場の笑いを誘った。
また麿赤兒はカップラーメンが大好きなてれび仙人をチャーミングに演じ、てれび兄貴役の横山だいすけは豊かな歌声で物語を彩った。なお前田らと同じく、かつててれび戦士だった飯田里穂も声の出演で本作に参加している。
ゲネプロ前に実施された舞台挨拶には、出演者たちが出席。前田はテレビ番組「天才てれびくん」を「我々が出ていたときは、(演技ではなく)素のやりとりからドラマを見せていた」と振り返り、「今回はまた別の“色”の『天才てれびくん』が作れたと思います」と出来栄えに自信をのぞかせる。長江は「最後まで皆さんと楽しめるような作品に仕上げたいと思います」と意気込み、メインキャストの中で唯一の女性となる鎮西は「男性陣に負けないようパワフルにがんばります!」と元気いっぱいに挨拶。「『天才てれびくん』は僕の原点」と言うド・ランクザンは「初心に戻ってシンプルに、皆さんを楽しませたいです」と抱負を述べた。
テレゾンビ党・党首役の高野は「“Eテレっ子”なら、タイムマシンに乗って時間旅行をした気分になれると思います」と本作をアピール。悪役刑事役の多和田任益は「悪役も刑事役も初めて演じますが、この作品には僕が以前に経験したヒーローショーにも通ずるところがあると思います」と作品の魅力を分析し、テニスキング役の松村は「老若男女が楽しめる舞台だと思います。けがなく駆け抜けられたら」と話す。さらにてれび仙人役の麿は「美男美女に囲まれて幸せに過ごしております!」と述べて記者たちの笑いを誘った。
横山が「本日は、だいすけお兄さんのファミリーコンサートにお越しくださり……」と切り出すと、共演者たちからは「違う違う!」と総ツッコミが入る。これを受けた横山は「こうして何か言うとツッコんでくれるようなメンバーと、和気あいあいと稽古してきました。楽しんでいただけるようがんばっていきたい」と抱負を語った。
上演時間は約1時間50分。公演は1月26日までヒューリックホール東京、2月1・2日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて。
「天才てれびくん the STAGE~てれび戦士REBORN~」
2020年1月23日(木)~26日(日)
東京都 ヒューリックホール東京
2020年2月1日(土)・2日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
脚本:小林雄次
演出:井上テテ
出演:前田公輝、長江崚行、鎮西寿々歌、ド・ランクザン望、飯田里穂(声の出演)/ 高野洸、多和田任益、松村優 / 麿赤兒(特別出演)/ 横山だいすけ / 篠ヶ谷美穂、山崎鈴、大岩剣也、白崎誠也、寒川祥吾、久田悠貴