ファン・ゴッホとハーグ派・印象派の関係を紹介する、これまでにない貴重な展覧会
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フィンセント・ファン・ゴッホ《糸杉》 1889 年 6 月 油彩・カンヴァス 93.4 × 74cm メトロポリタン美術館 (c)The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
ファン・ゴッホと彼に大きな影響を与えたハーグ派と印象派に焦点をあて、その関係を紹介する展覧会『ゴッホ展』が、兵庫県立美術館で1月25日(土)から3月29日(日)まで開催される。
ファン・ゴッホ(1853~1890)の人生において、ハーグ派と印象派との出会いは、技法や手法、モチーフの捉え方などさまざまな面で影響を与えた。この展覧会では、ハーグ派と印象派の作家たちの作品も併せて紹介しながら、ファン・ゴッホの絵の基礎である初期から独自のスタイルを確立するまでの過程を追っていく。
展覧会の第1部では、ファン・ゴッホの初期となる絵画や版画、さらにハーグ派の中心的画家のひとりであり、ファン・ゴッホの唯一の師とも言われ、親戚関係にあったアントン・マウフェら、ハーグ派の画家たちの作品が並ぶ。対象の観察力、画材の基本的な扱い方といったものをファン・ゴッホは彼らから学んだ。
第2部では、その後パリに出たファン・ゴッホが印象派と出会い、変化していく過程を取り上げる。印象派の画家たちに見られる、原色を用いた明るい画面作りや筆触を残す描き方をファン・ゴッホも追求していった。展覧会場では、ファン・ゴッホとつながりが深かったピサロやモネらの作品も見ることができる。
ファン・ゴッホの故郷であるオランダの美術館に加え、世界10か国・地域27ヶ所から作品を借りた、これまでにない展覧会となっている。また作品には、ファン・ゴッホ自身の言葉が添えられている。これは弟テオや友人らに送った手紙から抜き出したもので、作品の内容や作品に関連した事項に触れられている。鑑賞の楽しさも増すに違いない。
ゴッホ展
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