『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』監督、シャイア・ラブーフら出演の経緯や作品の魅力を語る
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2月7日公開の映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』の監督を務めたタイラー・ニルソンとマイケル・シュワルツが、本作製作の経緯を語った。
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2019年4月に開催されたSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)映画祭で観客賞を受賞した本作は、ジョージア州サバンナ郊外を舞台に、ツキに見放された漁師タイラー(シャイア・ラブーフ)と、施設から脱走したダウン症の青年ザック(ザック・ゴッツァーゲン)が出会い、ザックの夢を叶えるため“ある目的地”へ向かう、人生で一度きりの特別な旅を描いた物語。ザックの不在に気づき捜索に向かった看護師エレノア(ダコタ・ジョンソン)も加わり、旅の過程で深まっていく3人の関係性を映し出す。
本作が長編初監督作品となったニルソンとシュワルツ。ニルソンは「障害のある男性が主人公の長編映画に参加してほしいと口説くのは簡単ではありませんでした」と、本作の制作にあたっての売り込みの苦労を明かす。結果として、タイラーを演じたラブーフが 「脚本を30ページ読んで出演を決めました」と語るように、スタッフやキャストたちがニルソンとシュワルツの元に集まった。
シュワルツはそのさまを「何かがこの映画に味方していたように思います。タイラーと僕は、少数のスタッフとキャストで小規模の映画を作ろうとしていました。そこへ、みんなが次々と力を貸してくれて、映画がどんどんいいものになった」と回想。新人俳優であるゴッツァーゲンの主演映画を撮ることが本作を制作する第一の目的であったというニルソンとシュワルツは、「劇場公開なんて夢にも思わなかった」と驚きを語った。
ニルソンは本作について「この映画はある意味、弱者で期待もされていなかった主人公の“スーパーヒーロー映画”ともいえる作品です」と魅力をアピール。続けてシュワルツも「ゴッツァーゲンが目指すヒーロー“ピーナッツバター・ファルコン”の誕生秘話なんです。マーベルの映画も劇場公開されていますが、正直心のどこかで『負けてたまるか』なんて思っています」と作品への思いを述べた。 (文=リアルサウンド編集部)