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「検察側の罪人」二宮和也、木村拓哉との共演は「プロ野球選手と野球してる気分」

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「検察側の罪人」納涼試写会の様子。左から芦名星、木村拓哉、二宮和也、酒向芳。

「検察側の罪人」納涼試写会が本日8月20日、東京・恵比寿ガーデンルームで行われ、キャストの木村拓哉、二宮和也、芦名星が登壇した。

雫井脩介の同名小説を原田眞人が実写化する本作は、ある殺人事件を巡ってエリート検事・最上と新米検事・沖野の間にあった信頼が疑念に変わっていくさまを描くサスペンス。最上を木村、沖野を二宮が演じ、闇社会の運び屋の女に芦名が扮した。

2017年の夏に撮影が行われた本作。現場検証時の撮影ではブルーシートで覆われるセットが組まれており、木村は「あまりにも暑くて、すぐに役衣装のジャケットを脱いだんですよ。現場慣れしてるベテラン検事なら脱いでも大丈夫かなと思って、そのカットは監督からもOKが出たんですがニノがずっと『ずりいー……』って言ってたんですよ(笑)」と明かす。隣の二宮は「僕はまだ新米の役だから脱げないんですよ。『ずりいー……』と思って」と木村に恨めしげな視線を送った。

木村は、劇中で激しく対峙する役どころの二宮を「表現が豊かで非常に向き合いがいのある表現者だと思った。普通だったら力が入ってしまうところを一切力まず、自然体で沖野というキャラクターを体現してるなと感じました」と称賛。木村との共演について二宮は「プロ野球選手と野球してる気分で楽しかったです」と独特の表現で答え、「どんな球を投げようとどこに打とうと拾ってくれるので、自分もうまくなった気分になるんです。ただただ楽しんだ記憶があります」と振り返った。芦名は「私の演じる役は木村さんの役よりもツンとしてなきゃいけなくて、私自身の不安を乗り越えてどう演じるべきか緊張していたんですが、木村さんが緊張をほぐすように接してくださったのでありがたかったです」と語る。

ここで、殺人事件の被疑者・松倉重生役の酒向芳が登壇。劇中でも印象的に描かれる、松倉が口を鳴らすしぐさについて酒向は「『何か癖がないか?』と監督に言われて、やったところ採用されたんです」と述べる。原田からキャストへの“リクエスト”はたびたびあったと言う木村が「大倉(孝二)さんは、撮影の2日前に『全長50m以上のエスカレーターのシーンをワンカットで撮るんだけど、ずっとしゃべっててほしいんだよね。よろしく』って言われて、本当に頭抱えてました」と暴露すると、観客から笑い声が上がった。

最後に木村は、これから鑑賞する観客に向けて「これから流れる時間はきらびやかで、楽しくて、甘くてというようなものではないので心して受け取ってほしいと思います」と呼びかける。二宮は「とても骨太な作品。1回で全部わかろうとしないで2回、3回と一緒に進んでいきましょう」と語り、イベントを締めくくった。

「検察側の罪人」は8月24日より全国で公開。

(c)2018 TOHO/JStorm