大杉漣が出演、室蘭で5年かけて作られた「モルエラニの霧の中」公開
映画
ニュース
「モルエラニの霧の中」
2018年に死去した大杉漣が出演している映画「モルエラニの霧の中」が、3月21日に公開される。
「ハーメルン」の坪川拓史が監督、脚本、音楽を手がけた本作。東京から北海道室蘭市へ移住した坪川が、街で出会った人々に聞いたエピソードをもとに7つの物語を紡ぎ出す。2014年から資金を集め始めた本作は、5年の年月を経て完成。室蘭の人々のべ1000人が協力しており、エピソードに登場する本人が出演したパートもある。大杉のほか香川京子、小松政夫、大塚寧々、水橋研二、菜葉菜、中島広稀、菅田俊、草野康太、久保田紗友、坂本長利らがキャストに名を連ねた。坪川によると、大杉は室蘭を離れる日に「映画作りは同じ船にみんなで乗ること。モルエラニ号という船の乗組員になれてうれしい。この映画もきっといつか素敵な港に着くと思う」と話していたという。なお「モルエラニ」とはアイヌ語で「小さな坂道を下りたところ」という意味で、「室蘭」の語源の1つとも言われる言葉だ。
このたびVimeoでは本作の予告編も公開。「青いロウソクと人魚」「名残りの花」「しずかな空」「Via Dolorosa」「名前のない小さな木」「煙の追憶」「冬の虫と夏の草」に分かれた7つの章のシーンが映し出される。
「モルエラニの霧の中」は、東京・岩波ホールほか全国で順次ロードショー。
(c)室蘭映画製作応援団2020