興行収入約500億円、実際の医療事件をもとにした中国映画「薬の神じゃない!」公開
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「薬の神じゃない!」
中国で約500億円の興行収入を記録した「我不是薬神(原題)」の邦題が「薬の神じゃない!」に決定。5月1日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されることがわかった。
「恋する都市 5つの物語」のウェン・ムーイエが監督と脚本を担当した本作は、2014年に中国で起きた“陸勇事件”をもとにした物語。上海で男性向け回春剤を売る小さな店の主人チョン・ヨンは、店の家賃さえ払えず妻にも見放され、人生の目標を見失っていた。そんなある日、店を訪ねて来た慢性骨髄性白血病患者のリュ・ショウイーに、国内で認可された治療薬は高価なため、安価で成分が同じインドのジェネリック薬を購入してほしいと依頼される。金に目がくらんだチョン・ヨンはジェネリック薬の密輸、販売に手を染め、より多くの薬を仕入れるため購入グループを結成。その後、警察に密輸として目を付けられいったんグループは解散するも、薬を絶たれた患者たちの悲痛な叫びを聞き、仕入れ値以下の価格で薬を売り、危険な仕事を続けることとなる。
主人公チョン・ヨンをシュー・ジェンが演じ、ワン・チュエンジュン、ジョウ・イーウェイが出演。また「スプリング・フィーバー」のタン・ジュオ、「象は静かに座っている」のチャン・ユーがキャストに名を連ねた。本作は高く評価され、第55回金馬奨でウェン・ムーイエが最優秀新人監督賞、シュー・ジェンが最優秀主演男優賞に輝いたほか、第13回アジア・フィルム・アワードではチャン・ユーが最優秀助演男優賞を獲得している。
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