EXILE TETSUYA、“チョコモ~モ~”に込めた子どもたちの未来への思い
音楽
インタビュー

EXILE TETSUYA 撮影:稲澤朝博
昨年5月、ヒザのケガの療養のため、活動の制限を発表したEXILE TETSUYA。とはいえ、休止したのはあくまでパフォーマーとしての活動。「振り返ってみるとたくさん仕事してました(笑)」と語るように、自ら経営に携わる“AMAZING COFFEE”の新展開、さらには、EXPG STUDIOと角川ドワンゴが提携し、4月に開校するEXPG高等学院の学長就任など、多忙な日々を送り続けてきた。
これらの活動について今回、改めて話を聞いたが、取材を通してTETSUYAの口からは“夢”や“未来”、そして次代を担う“子どもたち”といった言葉が幾度となく発せられる。この2月で30代最後の年を迎えるこの男の視線は、より広い社会、そして時代の先を捉えている。
2016年に中目黒に“AMAZING COFFEE”1号店をオープンさせ、その後も着実に事業を拡大し、昨年からはローソンのMACHI caféとのコラボレーションも開始。2月4日よりコラボ第3弾として、AMAZING COFFEEの人気商品“チョコモ~モ~”にカフェインレスコーヒーを加えた“アメージング チョコモ~モ~ THE SECOND”の発売が開始される。そもそも、AMAZING COFFEEのラインナップにチョコレートドリンクである“チョコモ~モ~”を加えたのは「子どもたちに店に遊びに来てほしかったから」。
「では子どもが好きなものは何か、と考えてチョコレートミルクを置こうと。ただ“チョコミルクください”では面白くないので、“チョコモ~モ~ください!”と子どもが言ったらかわいいなと思ったんです。結果的に、なぜかLDH所属の若いメンバーまでこればかり頼むようになったのですが(笑)」
今回のコラボのために、EXILE SHOKICHIにコーヒーとバレンタインをイメージした楽曲の制作を依頼し、そのプロモーション動画にはEXILE NESMITH、さらに子どもたちに大人気の『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』に出演するLDH所属の少女たちも参加している。LDHというプラットフォームをフル活用しての事業拡大。TETSUYAは「僕らにしかできないコーヒー屋を作って、新しいビジネスモデルを提示したい」とその意図を説明する。
「これまでEXILEが突っ走ってきて、三代目(J Soul Brothers)ができて、GENERATIONSが続いて、さらにその下に若い子たちがいっぱいいますが、彼らのポテンシャルって本当にすごいものがあるんです。だからこそ僕が新しい働き方、生き方を見せることで、若い子たちが“じゃあ自分たちはこんなことができるかも”と思いもよらないような新しいことを始めるようになったらいいなと思ってます。彼らが生み出す未来が楽しみだからこそ、自分はとことん、コーヒー屋のオリジナリティを追求したい」
こうした思いを持つ彼が、EXPG高等学院の学長に就任するのは、必然だったのかもしれない。これまでも後輩の育成を通じて、パフォーマーとして自分の夢を追いかけるのとはまた違った楽しさを受け取ってきたという。
「夢がかなう瞬間って、たとえそれが他人の夢だったとしてもすごく嬉しいんですよ。そこで“TETSUYAさんの言葉に背中を押されました”と言われた日には泣けちゃいます(笑)」
自らを「踊る学長(笑)」と称し、同学院での教育を通じて「“踊る○○“をたくさん生み出したい」と野望を明かす。
「もちろん、アーティストやスーパースターになってくれる子を輩出できればうれしいですが、全員がそうなれるかといえばそうではない。これまでも、そこでダンスそのものをやめてしまう子を見てもったいないなと思っていました。例えばダンスでプロになれなくても、弁護士になって、TVでコメンテーターとして活躍するようになったら、いつかCDを出してアーティストとしてデビューできるかもしれない。ダンスという縦軸を保ちつつ、自分なりの横軸を携えて、夢をかなえられるような子たちを輩出したいんです」
“育てる”という意識以上に、彼自身が20以上も年の離れた若者たちからの刺激を楽しみにしている。
「もう今の若い子って本当にすごいですよ。情報収集の仕方ひとつとっても、僕らとは比べものにならないですから。修学旅行や社会見学でVRのゲームの世界に行く話を聞いて“そんなの楽しいに決まってる!”って(笑)。自分にないものを持っている子たちと交わるのを楽しみにしてます!」
取材・文:黒豆直樹、撮影:稲澤朝博
アメージング チョコモ~モ~ THE SECOND
2月4日(火)よりローソン全国MACHI café販売店舗にて発売
一部取り扱いのない店舗あり