「世界一貧しい大統領」の記録映画 語りは安藤サクラ、主題歌は三浦透子
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©2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会
映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』が、4月10日から東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。安藤サクラが劇中のナレーションを務めるほか、森山直太朗が主題歌を書き下ろしていることがわかった。
同作は、2010年から約5年間、ウルグアイの大統領を務めたホセ・ムヒカと日本の関係に迫るドキュメンタリー。「世界でいちばん貧しい大統領」との愛称で知られるムヒカは、収入の大半を寄付し、公邸には住まず、妻と愛犬と共に農場で質素な暮らしを続けていたほか、2012年にブラジル・リオデジャネイロで開かれた国連会議で先進国の大量消費社会を批判したスピーチで評価されている。日本では絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』を汐文社から発売。映画は、テレビでムヒカにインタビューをした田部井監督がその後も取材を重ねて制作した。
安藤サクラがドキュメンタリー映画のナレーションを務めるのは今回が初。森山直太朗は、主題歌“uzu”の作曲・編曲を担当し、三浦透子が歌唱を務めている。
公開された予告編では、微笑むムヒカの表情や、国連会議でのスピーチ、日本を訪れたムヒカの姿などが映し出されている。安藤サクラ、三浦透子、森山直太朗、田部井一真監督が同作についてコメントを寄せている。
安藤サクラのコメント
愛おしい日々のなかにあった'仕事と子育ての両立'という言葉に対する違和感がスッと晴れ、日常も仕事も大切なものが輝いてみえました。
三浦透子のコメント
生き物のような不思議な曲が完成しました。
足さず、飾らず、ありのまま、自由に、小さな些細な声の変化を大切にしながら直太朗さんと一緒につくりました。
歌詞がない分、声や呼吸の音が細部まで楽しめる、身体によく響く素敵な曲になったと思います。
皆様に聴いていただくのがとても楽しみです。森山直太朗のコメント
まず田部井さんが5年の歳月をかけて映し出したムヒカ元大統領の生き様に優しさと悲哀、そして猛烈なカルマを見ました。84歳を過ぎた今も尚、問い掛け続ける彼に対して応えるような思いで作ってみました。
透子ちゃんの声は芯が太く、それでいて柔和で。初めて歌った瞬間から、もう歌の景色の中で寝転がっていて、みんなを手招きしていました。飾らない寝顔のような彼女の歌声が光みたいに全てを飲み込んでくれるような、そんな作品です。田部井一真監督のコメント
主題歌について
エンディングで「水」のような曲を聴きたい。
生命の根源でありながら、身近な存在。
何者でもないようで、何者かでもある無色透明の不思議さ。
そこで思い浮かんだのが、三浦透子さんの歌声でした。
三浦さんの無垢な歌声を届けるために「歌詞がない曲を作ってほしい」とかなり無謀なことを思っていたところ、なんと、森山直太朗さんが快諾。直太朗さんは、私が気づいてなかった無意識の部分まで降りてきて作品を理解し、曲を生み出してくれました。
ムヒカの言葉と相まって、懐かしい景色・抱えていた心情・誰かと過ごした時間…忘れかけていた「uzu」のような想いを、体の中から思い出させてくれるような楽曲です。
映画本編と共に、是非、劇場でお聴きください。