ミシェル・ルグラン追悼特集の予告解禁、菊地成孔と世武裕子のコメントも
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「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち Hommage a Michel LEGRAND」ビジュアル
特集上映「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち Hommage a Michel LEGRAND」の予告編がYouTubeで解禁。あわせて音楽家で文筆家の菊地成孔、映画音楽家の世武裕子によるコメントが公開された。
2019年1月に86歳でこの世を去ったフランスの作曲家ミシェル・ルグラン。この企画では、ルグランがヌーヴェルヴァーグの監督とタッグを組んだ7本がデジタルリマスター版で上映される。菊地は「誰の代わりも原理的にはいませんが、ルグランの代わりこそは、本当に本当にいないでしょう(フランス音楽史上の損失を、一番小さく悲しむために)」と追悼のコメント。世武はルグランの存在を「多くの音楽家が今なお、憧れる」と語りつつ「彼は、映画があってもなくても、 変わらずピアノに向かって音楽を鳴らしていただろうけれど、映画は、ずっと彼に夢中だった。ルグランとは、そういう音楽家だと思う」とその魅力を述べた。
「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち Hommage a Michel LEGRAND」は、2月21日より東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次開催。2月19日にはルグランの追悼盤として3つのアルバムが同時発売される。
ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち
Hommage a Michel LEGRAND
2020年2月21日(金)~ 東京都 YEBISU GARDEN CINEMA
※全国で順次開催
<上映作品>
「ローラ(1961年)(デジタルリマスター版)」
「5時から7時までのクレオ(デジタルリマスター版)」
「女は女である(デジタル・リマスター版)」
「女と男のいる舗道(4Kデジタル・リマスター版)」
「シェルブールの雨傘(デジタルリマスター版)」
「ロシュフォールの恋人たち(デジタルリマスター版)」
「ロバと王女」
菊地成孔 コメント
まだ終わったばかりの昨年は、ミッシェル・ルグランの逝去で年明け、アンナ・カリーナの逝去が掉尾を飾る、悲しく美しい、記念すべき年でした。ゴダールを、1967年からずっとひとりぼっちにさせていたルグランとカリーナは、とうとう本当に、ゴダールの孤独を実物にしてしまった。誰の代わりも原理的にはいませんが、ルグランの代わりこそは、本当に本当にいないでしょう(フランス音楽史上の損失を、一番小さく悲しむために)。
世武裕子 コメント
ルグランの軽やかさはまるで魔法のようで、多くの音楽家が今なお、憧れるのだと思う。彼は、映画があってもなくても、変わらずピアノに向かって音楽を鳴らしていただろうけれど、映画は、ずっと彼に夢中だった。ルグランとは、そういう音楽家だと思う。