「ババドック」監督が描く家族を奪われた女囚の復讐劇「ナイチンゲール」公開決定
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「ナイチンゲール」メインビジュアル
「ババドック~暗闇の魔物~」で知られるジェニファー・ケントの監督作「ナイチンゲール」が、3月20日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開されることがわかった。
本作は英国植民地時代のオーストラリアを舞台に、夫と子供の命を残虐な将校に奪われた女囚クレアの復讐の旅を描くリベンジスリラー。流刑地における女性虐待と植民地化によって人口の90%が失われたと言われる先住民アボリジニの迫害の歴史に切り込む。
主人公クレアを演じるのはドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のリアナ・スターク役で知られるアイルランド出身のアイスリング・フランシオシ。オペラ歌手でもある彼女は、劇中でアイルランド民謡も披露している。また「あと1センチの恋」「世界一キライなあなたに」のサム・クラフリンが残忍な将校ホーキンスに扮した。
第75回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門には、唯一の女性監督作として出品。審査員特別賞を獲得したほか、クレアの復讐に同行するアボリジニのガイド・ビリー役のバイカリ・ガナンバルがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞している。オーストラリア・アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞を含む最多6部門に輝いた。
予告には復讐を誓ったクレアが、ビリーとともにタスマニアの森をさまよい、加害者たちを刻々と追いつめていく様子が切り取られている。バックに流れるのはイングランドに対する抵抗歌として歌われたアイルランド民謡「シューリ・ルゥ」。タイトルとなったナイチンゲールは、月明かりの夜などによく鳴く夜鳴きうぐいすの別名だ。悲しみと怒りに満ちたクレアの顔の前を、ナイチンゲールが横切るメインビジュアルも解禁された。
(c)2018 Nightingale Films Holdings Pty Ltd, Screen Australia, Screen Tasmania.