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サム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』本編映像公開 戦場に訪れるひとときの休息が

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リアルサウンド

 2月14日公開の映画『1917 命をかけた伝令』より、本編映像が公開された。

参考:映像はこちら

 本作は、第77回ゴールデングローブ賞で、作品賞(ドラマ部門)&監督賞の主要2部門を受賞、先日発表された第92回アカデミー賞にも10部門でノミネートされているサム・メンデス監督作。第一次世界大戦を舞台に、若い伝令兵のスコフィールドとブレイクが、敵が待ち構える罠から、兄弟を含む約1600人の味方の兵士を救い出すため、危険が潜む敵陣を駆け抜け、奔走する姿を描く。臨場感たっぷりに、登場人物たちの行動や心情を体感してもらうために“ワンカット映像”という撮影方法を全編に採用した。

 今回公開されたのは、敵陣を駆ける2人をカメラが常に追い回す本作に訪れる安息のひとときを切り取った本編映像。瓦礫の中を歩くスコフィールドとブレイク。敵の姿が見えなくとも、ブレイクの息は上がり、スコフィールドも疲弊した様子を見せている。まだ19歳で前線に行けるならどんな任務も引き受けようと意気込むほどに前向きなブレイクは、同僚のウィルコの微笑ましいエピソードで場を和まそうとする。いくつもの戦場を経験している年上のスコフィールドは最初こそ冷たくあしらったが、天真爛漫に話し続けるブレイクの話についつい笑みを漏らしてしまう。命懸けの環境のなかでも、ふとした時に笑顔がこぼれる2人の穏やかな一場面がワンカット映像で切り取られている。

 19歳で伝令兵として戦場で活躍した祖父から聞いた話をきっかけに、本作の製作に踏み切ったというメンデス監督は、「(当時の)兵士たちは友情や絆を深め、生涯の友となった」と語る。「だからスコフィールドとブレイクという全く違うタイプの2人が友情を築くところを描きたかったんだ。2人は意気投合して、絆を深めるが、なぜ友だちになったのか理由は分からない。分からないままにお互い助け合っていくんだ」と当時の兵士たちが友情関係を築く過程を分析し、映画にも反映していったことを明かしている。(リアルサウンド編集部)