読売文学賞、戯曲・シナリオ賞は松尾スズキ「命、ギガ長ス」
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松尾スズキの戯曲「命、ギガ長ス」が、第71回読売文学賞戯曲・シナリオ賞に選ばれた。
「命、ギガ長ス」は、認知症の母とアルコール中毒の息子、ドキュメンタリー作家とゼミの教授の関係を描いた二人芝居。松尾の新劇団・東京成人演劇部により昨年上演され、安藤玉恵と松尾が出演した。
小説、戯曲・シナリオ、随筆・紀行、評論・伝記、詩歌俳句、研究・翻訳の全6部門からなる読売文学賞は、戦後の文芸復興の一助とするため、1949年度に創設された総合文学賞。第71回の受賞作には「命、ギガ長ス」のほか、島田雅彦「君が異端だった頃」、津野海太郎「最後の読書」、礒崎純一「龍彦親王航海記 澁澤龍彦伝」、川野里子「歓待」、千葉文夫「ミシェル・レリスの肖像」といった作品が並んだ。贈賞式は2月17日に東京・帝国ホテル 東京で行われる。
第71回読売文学賞
小説
島田雅彦「君が異端だった頃」(集英社)
戯曲・シナリオ
松尾スズキ「命、ギガ長ス」(白水社)
随筆・紀行
津野海太郎「最後の読書」(新潮社)
評論・伝記
礒崎純一「龍彦親王航海記 澁澤龍彦伝」(白水社)
詩歌俳句
川野里子歌集「歓待」(砂子屋書房)
研究・翻訳
千葉文夫「ミシェル・レリスの肖像」(みすず書房)