アイヌ巡る事件描く新作「コタン虐殺」幕開け、詩森ろば「少しでも力に」
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流山児★事務所公演「コタン虐殺」より。(撮影:横田敦史)
流山児★事務所「コタン虐殺」が、本日2月1日に東京のザ・スズナリで開幕する。
「コタン虐殺」は、2016年の「OKINAWA 1972」ぶりに流山児★事務所とタッグを組む、詩森ろばによる新作。劇中では、1974年に起きた白老町長襲撃事件をもとにしたヒューマンドラマが展開する。北海道白老町の町長を刺した若い男は、当初アイヌを名乗っていたが、実は本州から来た運動家であることが明らかになり……。
開幕に際し、詩森は「北海道や東京でアイヌの血を持つひとたちに会い、話を聞いて、同じ目と耳が、アイヌはいないというニュースを見て、そして聞きます。わたしはそんな世界を生きたくありません。変えることはできないかもしれないけど、知ることはできる。そのためにこの演劇が少しでも力となることを願っています」とコメント。上演時間は約2時間10分、公演は2月9日まで。
流山児★事務所公演「コタン虐殺」
2020年2月1日(土)~9日(日)
東京都 ザ・スズナリ
芸術監督:流山児祥
作・演出:詩森ろば
出演:伊藤弘子、上田和弘、甲津拓平、イワヲ、荒木理恵、山丸莉菜、流山児祥 / 村松恭子、みょんふぁ、田島亮、杉木隆幸、藤尾勘太郎 / 森田祐吏、辻京太、若林健吾、松永将典
演奏:鈴木光介