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グレタ・ガーウィグが『若草物語』を語るインタビュー映像 「『レディ・バード』より思い入れが強い」

映画

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リアルサウンド

 第92回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネートされた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』より、監督を務めたグレタ・ガーウィグのインタビュー映像が公開された。

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 本作は、19世紀を代表する女性作家ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー小説『若草物語』を、『レディ・バード』でもアカデミー賞監督賞をはじめ5部門ノミネートを果たしたガーウィグ監督がみずみずしく生まれ変わらせた人間ドラマ。

 公開された映像では、ガーウィグ監督が作品の要でもある“脚本”について語っている。本作で描かれるのは、世界中で愛され続けるベストセラー作家オルコットが自らの生き方を重 ねて書き上げた、ジョー・マーチの物語。過去にも様々な形で作品が生み出されてきた『若草物語』を自らの手で新たに生まれ変わらせたことに関して、ガーウィグ監督は「ジョーは憧れの存在であり、お手本でもあった」「だからあのキャラクターから何かを生み出したいと思ってた」と自身の少女時代から続く想いが強く影響され「長い間ずっと作りたいと願ってきた映画」だったことを告白。

 過去、彼女が手がけた『レディ・バード』に出演し、本作でもジョーに想いを寄せるローリー役を演じたティモシー・シャラメから、役を引き受ける前に「なぜ『若草物語』なの?」と質問を受けた際にも、「『レディ・バード』より思い入れが強い」「『若草物語』は私のすべてなの」とその理由をきっぱりと明言したという。

 そして、ガーウィグ監督自身が今回の映画化の脚本を書くにあたって決心していたのは、「表現者としての女性、そして、女性とお金の物語」という、これまでは描かれることのなかった『若草物語』の側面に光を当てること。今まで誰も掘り下げてこなかった側面から原作を描くことで、“ガーウィグにしか書けない”新たな『若草物語』を描き出すことに成功した。さらに、自身が歳を重ねがら読み返す度に違う魅力が見えてきという原作の力にも言及。初めて読んだときには温かい子供時代の部分が強く心に残ったが、脚本を書くために30代になって読み返した際には、大人になってからの4姉妹たちの「少女時代の恐れを知らない心を大切にしようともがいている」姿に感動と興味を覚えたことを明かし、結果、少女時代を別の時間軸として成立させることで、「昔想像した将来の自分と今の自分が隣り合っている」という原作の視点を活かすために、本作の“物語が大人になった四姉妹から始まる”というアイデアを思いついたことも明かした。(リアルサウンド編集部)