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B・スプリングスティーンと出会い人生が変わる 『カセットテープ・ダイアリーズ』4月公開へ

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リアルサウンド

 2019年に開催された第32回東京国際映画祭でも上映されたイギリス映画『Blinded by the light(原題)』が、『カセットテープ・ダイアリーズ』の邦題で4月17日に公開されることが決定した。

参考:『キャッツ』は単なる失敗作でない!? カルト化する可能性を秘めた“異形の映画”

 パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を描く本作は、英国ガーディアン紙で定評のあるジャーナリスト、サルフラズ・マンズールの回顧録『Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll(原題)』をもとにした青春音楽ドラマ。当時のサッチャー政権の影響からなる移民排斥運動といったイギリス国内の問題が盛り込まれ、偏見や父親との確執がある中、友情、恋愛、そして将来の夢へと懸命に前へ進もうとするティーンの心情を爽やかに映し出す。

 1987年、英国の田舎町で暮らすパキスタン移民の平凡な少年の人生を変えたのは、“ボス”ことブルース・スプリングスティーンの音楽だった。イギリスの町ルートンで暮らすパキスタン系の高校生ジャベド。音楽と詩を書くことが好きな彼は、閉鎖的な街の中で受ける人種差別や、保守的な親に価値観を押し付けられる鬱屈とした生活から抜け出したくてたまらない。だが、そんなある日、そのモヤモヤをすべてぶっ飛ばしてくれる、ブルース・スプリングスティーンの音楽と衝撃的に出会い、彼の人生は変わり始める。

 監督を務めたのは、『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ。2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、観客と批評家から大絶賛された。

 あわせて公開された場面写真では、主人公のジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)がガールフレンドのイライザ(ネル・ウィリアムズ)とウォークマンを聴くツーショットや、部屋一面に貼られたスプリングスティーンのポスターを背にジャベドが詩を書く姿、彼の音楽と出会った時の衝撃を、嵐のアーカイブ映像と共に歌詞を建物に写し出し表現したシーンなどが切り取られている。

 また、『1917 命をかけた伝令』や『ゲーム・オブ・スローンズ』への出演で注目を浴びているディーン=チャールズ・チャップマンも、ジャベドの幼なじみのマット役で出演しており、彼が80年代の若者ファッションに身を包む姿も切り取られている。(リアルサウンド編集部)