『10の秘密』暴かれた仲間由紀恵の“裏の顔” SixTONES 松村北斗の繋がりも徐々に明らかに?
映画
ニュース
帝東建設の不正の証拠が入ったUSBを握りしめ、同社の社長・長沼(佐野史郎)のもとを訪れた圭太(向井理)。取引として3000万円を要求するも、ていよく追い返された圭太だが、宇都宮(渡部篤郎)からあることを知らされる。それは、自殺した社員が握っていた秘密が書かれた手帳があり、それを由貴子(仲間由紀恵)が持っているということ。カンテレ・フジテレビ系列火曜ドラマ『10の秘密』第4話は、物語序盤の大きなトピックとなった誘拐事件についての真実が明らかにされるエピソードとなった。
参考:佐野史郎に詰め寄る向井理
圭太は瞳(山田杏奈)に、誘拐された時の状況を聞き、瞳の記憶を頼りに犯人の男の似顔絵を作成する(これがまた二本松役の遠藤雄弥の特徴を上手く押さえているのだ)。そしてそれを持って由貴子が育った町を再訪した圭太は、犯人の男・二本松がかつてある事件を起こし、その弁護を当時まだ駆け出しだった由貴子が担当していたという繋がりを見出すことに。そんな折、別人名義の偽造パスポートを手に入れた由貴子は、圭太が長沼を脅したことを知り、データを探すために留守中の圭太の家に忍び込むのだ。
家に忍び込んだ由貴子が圭太のパソコンのロック画面を突破するシーン。設定されていたパスワードは瞳の誕生日。思い返してみれば、第1話では瞳のタブレットを、第2話では自殺した帝東建設社員のパソコンを圭太が突破するシーンが登場した。圭太がどちらも難航したことを踏まえれば、一発で解読した今回の由貴子はそれだけ圭太という人間のことを理解していることの表れといえよう。そしてそれと同時に、やはり現代における“秘密”の隠し場所はやはりパソコンやスマホ、タブレットという場所に限られるわけで、そんな重要なものが入った機器が実に安直な数字の羅列で開放されてしまうという脆弱さも、心に秘めたものを次々と露呈しなくてはならない状況に陥る圭太の姿にどことなく通じるものがある。
さて結局のところ、瞳を誘拐した犯人は由貴子であることがわかり、その動機は帝東建設の不正データを入手するために圭太を利用したということが明らかになるのである。そうしてひとつのトピックが片付き、次なるトピックはやはり10年前の火災ということになるのだろう。瞳がそれについて深く知ろうと翼(松村北斗)に相談すると、送られてくる当時の地方新聞の画像。そして1人の女性が亡くなり、その子供に圭太が毎月送金していたという事実が明らかにされる。やはりその子供というのが、翼なのではないかと考えるのが妥当なラインだろう。
また、劇中の由貴子の台詞を引用すれば、圭太が“立ち入れる世界じゃない”ほどに深い闇であることが窺える帝東建設の不正問題もさらに膨らんでいくことが予感でき、そこにラストで由貴子が語る“圭太の最大の弱点”と、宇都宮が語る“自分を守る切り札”。このドラマの中盤以降にどんな展開が待ち受けているのか一向に形が見えないが、これらの言葉は今後の重要なフラグとなるに違いない。 (文=久保田和馬)