タル・ベーラの愛弟子、小田香監督最新作『セノーテ』6月公開へ メキシコにある神秘の泉を紐解く
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『鉱 ARAGANE』の小田香監督最新作『セノーテ』が6月に公開されることが決定し、 ティザービジュアルも公開された。
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本作は、『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』で知られるタル・ベーラ監督が後進の育成のために設立した映画学校film. factoryで3年間学び、前作『鉱 ARAGANE』はベーラが監修も果たした小田監督の最新作。
メキシコ、ユカタン半島北部に点在する、セノーテと呼ばれる洞窟内の泉。かつてマヤ文明の時代、セノーテは唯一の水源であり、雨乞いの儀式のために生け贄が捧げられた場所でもあった。現在もマヤにルーツを持つ人々がこの泉の近辺に暮らしている。
現世と黄泉の世界を結ぶと信じられていたセノーテをめぐって交錯する、人々の過去と現在の記憶。そこに現地の人たちの語りで流れる「精霊の声」「 マヤ演劇のセリフテキスト」など、マヤの人たちにより伝えられてきた言葉の数々。カメラは水中と地上を浮遊し、光と闇の魅惑の映像に遠い記憶がこだまする。
小田監督は、いまもこの地に住む人々にも取材し、集団的記憶や原風景を映像として立ち上げようと試みた。小田監督は水中撮影のため、自らダイビングを学んで8mmフィルムカメラ、iPhoneなどを駆使し、これまで誰も見たことのない世界を映し取った。
公開されたティザービジュアルでは、青く輝く神秘的な泉セノーテの様子とともに、「泉は天井の世界と繋がっている」とコピーが添えられている。
また、本作の公開にあわせて小田監督の過去作品・ 短編作品の上映も予定。本作は、2月7日から東京都写真美術館で開催される「第12回恵比寿映像祭」でプレミア上映される。(リアルサウンド編集部)