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ぴあ 総合TOP > 『関ジャム』で蔦谷好位置も絶賛の大橋トリオ 音楽ファンを魅了し続ける理由をキャリアなどから紐解く

『関ジャム』で蔦谷好位置も絶賛の大橋トリオ 音楽ファンを魅了し続ける理由をキャリアなどから紐解く

音楽

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リアルサウンド

 2020年2月9日放送の『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に大橋トリオが出演。音楽プロデューサー蔦谷好位置が選ぶ「絶対に生で体感して欲しいアーティスト」として登場した大橋トリオ。蔦谷は、「人生のベスト10に入る超名曲」として「Lady」(2009年リリースの1stフルアルバム『I Got Rhythm?』収録)を選出し、ピアノの弾き語りで披露した。ソウル、ジャズのテイストを交えたアレンジ、シックな手触りのメロディラインによって、出演者を魅了した。蔦谷は「間違いなく、この場所はいま、日本でいちばん美しい世界だった」と大橋のパフォーマンスを絶賛した。

 さらに蔦谷は、「Lady」のコード進行を大橋とともに考察。「ジャズをかじってるので、ジャズ系のテンションコードが自然と入ってくる」という大橋に対して、「ジャジーな展開やアレンジは難しいことではないが、まったく過多ではなく、自然にやっているのがすごい」とコメントした。また大橋は、リファレンス楽曲としてスティーヴィー・ワンダーの「Lately」を挙げ、「ああいう曲を自分なりに作ったらどうなるかな? と。ちゃんと出来たら、音楽好きの人が唸ってくれると思った」と興味深いエピソードを明かした。

 その後も細かくコード構成を解析。蔦谷は「反抗心、世の中への不満などの怒りがエネルギーになっている音楽はたくさんあるが、この曲で勝負すること自体にチャレンジ精神、パンクスピリットを感じる」「高い熱量を静かに(表現している)。高温の青い焔のイメージ」と「Lady」を評した。

大橋トリオ / Lady (ohashiTrio & THE PRETAPORTERS YEAR END PARTY LIVE 2019 at NHK Osaka Hall 12.11)

 洗足学園音楽大学音楽学部ジャズコースピアノ科を卒業後、2003年から本名の大橋好規名義で作曲家としてのキャリアをスタート。映画、CMなどの音楽を手がけ、高い評価を得た。大橋トリオ名義で活動を始めたのは、2007年。ジャズ、ソウルのエッセンスを取り入れた質の高い音楽性、豊かな中低域を活かしたボーカルによって音楽ファンの注目を集め、2009年に1stミニアルバム『A BIRD』でメジャーデビューを果たした。

 デビュー当初はアコースティックなサウンドが中心だったが、その後、徐々に音楽性を拡大。ロック、エレクトロ、ヒップホップ、R&Bといった要素を加えながら、自らの音楽世界を広げていった。作曲・編曲・歌唱はもちろん、ほとんどの楽器を自ら演奏、ミキシングも手がけるなど、マルチクリエイターぶりも作品を重ねるごとに進化。幅広い層のリスナーが楽しめるJ-POPを志向しながら、高いミュージシャンシップを貫き、音楽的なトライを続けていることも大橋トリオが音楽ファンを魅了し続けている理由だろう。また、幅広い音楽性と耳なじみのいいサウンドメイクは、ストリーミングサービスとの相性も抜群だ。

 様々なアーティストとのコラボレーションも数多い。「JASMINE with 布袋寅泰」「モンスター feat.秦基博」「東京ピエロ feat.平井堅」「窓 feat.矢野顕子」「恋するライダー feat.斉藤和義」など、ジャンルを超えた共演は、彼の“ミュージシャンズ・ミュージシャン”ぶりを証明している。また、SMAP「Special Thanks」(稲垣吾郎ソロ曲)、V6「ボク・空・キミ」、山下智久「ロマンチックといった楽曲を提供し、作家としても存在感を発揮。ピアノ連弾ユニット・Kitriのアルバム『Primo』ではプロデューサーとして参加し、映画『余命1ヶ月の花嫁』、『雷桜』、『PとJK』 の劇伴を手がけるなど、幅広い活躍を見せている。

大橋トリオ / モンスター feat.秦 基博(Short Ver.) 

 ライブ活動にも積極的で、10周年を迎えた2017年には、東京・国際フォーラムホールA公演を成功させた。さらに『J-WAVE LIVE』では2014年から3年連続でバンドマスターを務め、昨年7月に行われた『J-WAVE LIVE 20th ANNIVERSARY EDITION』でもスペシャルバンドマスターとして参加するなど、大型イベントをまとめる役割を担うことも。大橋トリオはいまや、日本の音楽シーンを支えるアーティストの一人と言っていい。

 2月19日には、ニューアルバム『This is music too』をリリース。生々しいバンドグルーヴ、憂いを帯びたメロディが一つになったロックテイストのナンバー「LOTUS」、滑らかなアンサンブルとハモンドオルガンの響き、穏やかな表情のボーカルが心地いい「ポラリス」、クラシカルなピアノとともに、〈生きる/今、夢、声〉というフレーズがゆったりと広がる「LIFE」、そして、『関ジャム』で披露された「Lady」のリアレンジバージョン「Lady(2020)」など、大橋トリオの独創性をさらに深めた楽曲が並ぶ。

 美しく構築されたコード進行、ソフィスティケートされた旋律、生楽器の音色を活かしたアレンジ、オーガニックな手触りのサウンドメイク、豊潤な響きをたたえたボーカル。ポップミュージックの王道と呼ぶべきスタンスを貫きながら、常に新たな表現を求めてきた大橋の最新スタイルを示した充実作と言えるだろう。表面的なギミックや仕掛けに頼らず、あくまでも音楽そのもので勝負する姿勢も素晴らしい。「これ“も”音楽」という意味のアルバムタイトルが示唆する通り、この作品で大橋は、マーケティング的な施策が先行し、音楽自体の内容がないがしろにされがちな現在のシーンに対し、カウンターを放とうとしているのでないだろうか。

 さらに2月9日放送の『Love music』(フジレテレビ系)では、King Gnuのベーシスト新井和輝が「最近聴いているアーティスト」として大橋トリオを紹介。昨年12月に開催された大編成ライブ『ohashiTrio & THE PRETAPORTERS YEAR END PARTY LIVE 2019』大阪・NHK大阪ホール公演から「sing sing」がオンエアされる。このライブにはTHE PRETAPORTERSのメンバーである久保田浩之(Gr/JiLL-Decoy association)、近藤零(Ba/stillbeat)、神谷洵平(Dr/赤い靴)、小林創(Piano,Key)、Mona(Cho/Kitri)、Hina(Cho/Kitri)、武嶋聡(Sax,Flute)のほか、ホーンセクションが参加。ジャズ、ソウルミュージックなどをベースにした質の高いアレンジメント、優れたミュージシャンたちによる極上のアンサンブル、そして、豊かな響きをたたえた大橋のボーカルを味わうことができる。このライブの映像は、アルバム『This is music too』初回限定盤のBlu-ray、DVDに収録。楽曲制作と同様、様々なトライ&エラーを繰り返しながら徐々にクオリティを上げてきた大橋トリオのライブパフォーマンスをぜひ追体験してほしい。

 3月から4月にかけて、本作を携えた全国ホールツアーを開催する大橋トリオ。ニューアルバムとツアーを通し、ポップミュージックの深みと豊かさをじっくりと堪能してほしいと思う。

大橋トリオ / ポラリス (Lyric Video)

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

大橋トリオ『This is music too』

■リリース情報
大橋トリオ『This is music too』
発売日: 2020年2月19日(水)
予約はこちら

形態:CD+DVD
初回生産限定盤
品番:RZCB-87019/B
価格:¥5,300(税抜)

CD+Blu-ray
初回生産限定盤
品番:RZCB-87020/B
価格:¥5,500(税抜)

CD only
品番:RZCB-87021
価格:¥3,000(税抜)

初回封入特典:【ohashiTrio HALL TOUR 2020】Meet & Greet 応募シリアル
※応募期間:2月18日(火)正午~3月2日(火)23:59

<CD収録内容>
1. LOTUS
2. ポラリス
3. Let us go
4. 夕暮のセレナーデ
5. Ways and scenes
6. LIFE
7. 青月浮く海
8. Lady(2020)
9. quiet storm
全9曲収録

<DVD/Blu-ray収録内容>
ohashiTrio & THE PRETAPORTERS YEAR END PARTY LIVE 2019 at NHK Osaka Hall 2019.12.11
01. The Music Around Me
02. 真夜中のメリーゴーランド
03. sing sing
04. MAGIC
05. kite
06. EMERALD
07. スノーマン
08. アネモネが鳴いた
09. THUNDERBIRD
10. Be there
11. 東京ピエロ
12. りんごの木
13. タイムマシーン
14. Bing Bang
15. Lady

■ライブ情報
『ohashiTrio HALL TOUR 2020』
3月12日(木)神奈川・関内ホール
開場18:00/開演19:00
3月14日(土)石川・金沢市文化ホール
開場17:00/開演18:00
3月20日(金・祝)北海道・札幌市教育文化会館
開場17:00/開演18:00
3月27日(金)兵庫・神戸文化ホール中ホール
開場18:00/開演19:00
4月2日(木)鹿児島・かごしま県民交流センター 県民ホール
開場18:00/開演19:00
4月4日(土)福岡・福岡市民会館
開場17:00/開演18:00
4月10日(金)岡山・倉敷市芸文館
開場18:00/開演19:00
4月12日(日)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
開場17:00/開演18:00
4月18日(土)宮城・若林区文化センター
開場17:00/開演18:00
4月24日(金)大阪・NHK大阪ホール
開場18:00/開演19:00
4月29日(水・祝)東京・NHKホール
開場17:00/開演18:00

席種:全席指定 ¥7,000(税込)
年齢制限:3歳以上よりチケット必要。3歳未満は入場不可。

<チケット>
一般発売に先駆けて各プレイガイドにて先行受付中!
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■大橋トリオ オフィシャル情報
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