ビゼー:歌劇『カルメン』 巨匠チョン・ミョンフンが描き出すオペラ史上最高のヒット作
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チョン・ミョンフン (C)上野隆文
オペラ史上最高の人気作が、ビゼーのオペラ『カルメン』であることに異論を唱える人は殆どいないのではないだろうか。スペインの港町セビリアを舞台にしたこの作品は、オペラ史上屈指の“悪女”カルメンとドン・ホセを軸にしたドロドロの物語を、「ハバネラ」「闘牛士の歌」「アラゴネーズ」などの美しい名旋律で包み込む不滅の名作。まさに人がオペラに求める要素が全て盛り込まれたあたりが人気の秘密と言えそうだ。
この名作を、世界の名だたるオペラハウスで名を成してきた巨匠チョン・ミョンフンが指揮するとなれば見逃せない。今回の上演が“オペラ演奏会形式”ときいてがっかりする方がいたとしたらそれは大きな間違いだ。舞台がないことによって、より演奏に集中できることはもちろん、物語の内容をいかに聴衆に伝えるかという演出上のちょっとした工夫が楽しめるのも“オペラ演奏会形式”の楽しさだ。“これからオペラに親しみたい”と言う方には特におすすめしたいステージがここにある。
●公演概要
・2月19日(水)東京オペラシティ コンサートホール
「東京フィルハーモニー交響楽団 第131回東京オペラシティ定期シリーズ」
・2月21日(金)サントリーホール 大ホール
「東京フィルハーモニー交響楽団 第932回サントリー定期シリーズ」
・2月23日(日)Bunkamuraオーチャードホール
「東京フィルハーモニー交響楽団 第933回オーチャード定期演奏会」
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