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「ディヴァイン・ディーバ」ブラジルのドラァグクイーンがカルーセル麻紀と再会

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「ディヴァイン・ディーバ」トークショーの様子。左からディヴィーナ・ヴァレリア、カルーセル麻紀。

ブラジル発ドキュメンタリー「ディヴァイン・ディーバ」のトークショーが本日8月22日に東京・駐日ブラジル大使館にて開催され、キャストのディヴィーナ・ヴァレリアとゲストのカルーセル麻紀が登壇した。

本作には、1960年代にリオ・デ・ジャネイロのヒヴァル・シアターで活躍したドラァグクイーン8人が再集結し、50周年ライブを開催しようと奮闘する姿が捉えられている。監督を務めたのは、ナイトクラブのオーナーの孫娘で女優でもあるレアンドラ・レアル。

「実は47年前に公演で日本に来たことがある」と明かすヴァレリアは、その際にカルーセルとも会っていたという。長い年月を超えて再会した2人は、大喜びの様子で熱い抱擁を交わした。カルーセルが「普通は素顔を映されることを嫌だと思うけれど、画面に映った素顔は素敵だった。そういった顔が撮れたのも、監督が劇場のオーナーの孫だったからだと思う」と感想を伝えると、ヴァレリアは「まさか映画に使われるとは思わなかった。知っていたらもう少ししっかりとしたのに」とジョークを飛ばす。さらに「監督は、舞台上を映すより舞台裏のほうが重要だと編集のときに気付いたと言っていた。だからこの映画では、舞台裏のシーンが多くなったの」と続けた。

衆議院議員による「LGBTは生産性がない」という発言について「先進国である日本のほうが、ブラジルよりよっぽど遅れている。ブラジルのほうが結婚もちゃんとできるし幸せな国だと思う」と日本の現状を嘆くカルーセル。これを受けてヴァレリアは「生産性がないという発言だけど、全世界で人口爆発が起きたことによって、食糧危機とかいろいろな問題が起きている。だからゲイのカップルも、もっと認められていいはず」と意見を述べた。

イベントの終盤には、現役の歌手でもあるヴァレリアが、劇中で歌われる楽曲「マイ・ウェイ」を披露。深みのある歌声で会場を包み込み、観客をうっとりさせた。

「ディヴァイン・ディーバ」は9月1日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国で順次公開。

(c)UPSIDE DISTRIBUTION, IMP. BLUEMIND, 2017