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銘酒のような“昭和の日本映画”を厳選
太田 和彦
エッセイスト、居酒屋評論家
松竹第一主義 松竹映画の100年
20/7/7(火)~20/9/6(日)
国立映画アーカイブ
『悲しき口笛』(7/18、8/19) 国立映画アーカイブ 「松竹第一主義 松竹映画の100年」(7/7〜9/6)で上映 幼い美空ひばりは、復員した兄に見つけてもらおうとキャバレーで歌う。終戦後四年、ひばり十二歳。燕尾服にステッキでゆっくりと歌い踊る姿の長いカットは、天才とはこういうものとありありとわからせる。荒廃した町、人、生活の風景はイタリアンリアリズムと同じ。そこに現れた不世出の天才の若き姿。映像の貴重さをしみじみと感じさせる国宝的映画。
20/7/16(木)