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水先案内人のおすすめ

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落語、講談、浪曲など演芸全般をカバー

長井 好弘

演芸ジャーナリスト(元読売新聞編集委員)

蜃気楼龍玉 葉月の独り看板

三遊亭円朝の代表作『怪談牡丹燈籠』の三夜連続公演。演じ手が「怪談と悪党の噺ならこの人で」と落語ファンの信頼が厚い龍玉、それに加えて、構成力に定評がある本田久作の台本とくれば、期待は高まるばかりである。 「怪談と悪党……」との評判には苦笑いをする龍玉だが、古風で繊細な語りの中に、時折どきりとするような鋭さを見せるスタイルは、古典の大作を演じるためには大きな武器となるはずだ。『怪談牡丹燈籠』は“怪談”は恨みつらみではなく、恋しさ会いたさを募らせた幽霊が登場するロマンチックなものであり、怪談部分以外の人間ドラマも見ごたえ十分。ぜひとも全編通しで観てほしい。

20/8/9(日)

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