100日間のシンプルライフ
『100日間のシンプルライフ』 (C) 2018 Pantaleon Films GmbH / Erfttal Film & Fernsehproduktion GmbH & Co. KG / WS Filmproduktion / Warner Bros. Entertainment GmbH
ブラックフライデー、サイバーマンデーといった年末セールの真っ最中。私も普段に増して、買い物をしてしまいました。「買い物をすると、幸福度が増す」とのことですが、ちょっと待てよ、じゃあ、買い物をしなかったら、不幸ってこと? 爆買いをしたい、その欲求が止まらない、買い物依存症かも、と思った人に、この映画は効きそうです。
主人公はドイツ・ベルリンでアプリ開発をしている起業家コンビのパウルとトニー。ある日、酔った2人は大勝負を挑むことに。家財道具を一切、倉庫に預けて、必要なものを1品ずつ取り戻し、100日間、一切消費活動をしないで生活する、というもの。
裸でアパートの一室で正気を取り戻した2人は日々の生活に必要なものを取捨選択していく……。まずは着るもの、次は……。このモノにあふれた世の中で、実際に自分がチャレンジするのはかなりの難易度ですが、他人が挑戦するのを傍から見ているのは面白い。自分だったら、何を選ぶ? そんなことを考えながら、ストーリーを追っかけてしまいます。
本作のベースになったのはフィンランド発のドキュメンタリー『365日のシンプルライフ』。買うのをやめるのは難しくても、自分に必要なものを見つめ直し、家にある不要なものを整理するきっかけにはなるかも。年末の大掃除をする前に御覧ください。