昨年予定されていた“炎のコバケン”ことマエストロ小林研一郎による「チャイコフスキー:交響曲全曲演奏会」がようやく日の目を見る。
手兵日本フィルハーモニー交響楽団のもと、ソリストにはチャイコフスキー国際コンクール優勝者の誉れ高い上原彩子(ピアノ)と神尾真由子(ヴァイオリン)を迎えたこのチクルスは、小林研一郎の80歳と、チャイコフスキーの生誕180年を祝う記念碑的なイベントだ。
1年のズレが生じたとはいえ、2020年度の日本芸術院賞に選出されるなど、コバケンの勢いは更に増すばかり。公演への期待度もヒートアップだ。この4月には交響曲全6曲が3日間にわたって披露される。今あらためて“炎のコバケン”の魅力に触れてみたい。