三菱の創業家、岩崎家の四代が集めたゆかりの品々を展示する展覧会。俵屋宗達の《源氏物語関屋澪標図屏風》 など国宝12点がひとつの美術館に勢揃い。
もちろん、単に豪華絢爛なだけではなく、これらのコレクションを作り上げた岩崎彌之助、久彌、小彌太(岩崎彌太郎は三菱立ち上げに大忙しでコレクションはそこまで熱心ではなかった)それぞれが異なる興味関心を持っていたことがわかるのも面白い。
見どころのひとつはやはり、現在のところ世界に3つのみ存在が確認されている《曜変天目》。この茶碗がどうやったら美しく見えるかを計算しつくした照明の当て方は、とてもエレガンス。
うっとりする時間が多いので余裕を持ったスケジュールの来館をおすすめします。