チェンバロとヒストリカル・ハープで意欲的な企画を展開する西山まりえ。今回は3種類のハープを使って藤枝守の作品を演奏する。
15世紀の名画から再現された中世ゴシックハープは「民族楽器の味わい」と言う。ルネサンスハープは、ボローニャの博物館にある16世紀の楽器を忠実にコピーしたもので「軽くきめ細かい音で多彩な表情」が特徴。また17世紀のバロックハープになると、弦が3列に張ってあって、中央の弦を弾く時は両側の弦列から指を差し込むような特別の技法で演奏するのだそうだ。
楽器は進歩するのでなく、変化を遂げるもの。古い歴史を持つハープの違いと魅力を目の前で体感できる絶好の機会。1日に2回公演と言うのも嬉しい。