白頭山大噴火
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タイトルの「白頭山(ペクトゥサン)」(原題)は朝鮮半島で最も高い山だ。北朝鮮と中国の国境にあり、標高は2744メートル。邦題で「大噴火」と付けられたように、この活火山が噴火し、物語が急展開していく。ハードなアクションと壮大な映像から片時も目が離せない。韓国で大ヒットしたスペクタクル巨編だ。
韓国軍爆発物処理班のチョ大尉(ハ・ジョンウ)は車を運転中に巨大な揺れに遭遇する。首都ソウルのビルが倒壊し、人々は逃げ惑う。白頭山の噴火が原因だった。政府は緊急対策会議を招集。白頭山にはマグマ溜まりが4つあり、第4次噴火が起きれば、半島全体が大惨事に陥るという。地質学者のカン教授(マ・ドンソク)が提案したのは白頭山の地下坑道で核爆発を起こし、マグマ溜まりの圧力を下げることだった。
チョ大尉らのチームが壊滅状態となった北朝鮮に入り、困難な任務をクリアしていく様子は圧巻。韓国のスパイで北朝鮮の収容所にいた工作員リ・ジュンピョン(イ・ビョンホン)とともにウラニウムと起爆装置を奪取し、白頭山を目指す。
世界から注目を浴びるVFXスタジオ「デクスタースタジオ」の迫力の映像が見所だ。韓国を代表する3俳優の共演が観る者の心を打つ。