アレクサンドル・ラザレフと日フィルによるショスタコーヴィチ・シリーズは大好評です。今回は、ショスタコーヴィチの謎の多い交響曲の中でもとびきり謎だらけの第10番。どんな解釈によるどんな音楽によって私たちを感動させてくれるのでしょうか。
そして、それにも増して楽しみなのが、前半に演奏されるリムスキー=コルサコフの2曲です。1曲目の「金鶏」組曲は大傑作オペラ「金鶏」からの抜粋ですが、洒脱なメロディにあふれています。次に演奏されるピアノ協奏曲は、短いながら、東洋的雰囲気の中にロシア的激情のほとばしる隠れた名曲です。ラザレフとピアノの福間洸太朗が目覚ましい音楽を聴かせてくれるでしょう。