バッハ・コレギウム・ジャパンなどの活動でもおなじみの指揮者、鈴木優人さん。彼がエグゼクティブ・プロデューサーとして企画に携わっている「調布国際音楽祭」は、今年で10回目になるそうです。テーマは「”BACH” TO THE FUTURE」。東京都調布市の主催のもと、さまざまな企画が行なわれるこの音楽祭は6月18日(土)~26日(日)。
まずオープニング・コンサートは、YouTubeでも人気の「かてぃん」こと角野隼斗さんがガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を鈴木さんの指揮と地元の中高生の吹奏楽団とともに披露するもの。そして「新しい音楽をつくる」と題して、金子仁美さん、細川俊夫さん、藤倉大さんが書いたスケッチをオーボエとチェロでお客さん立ち会いの場で初めて音にするワークショップも。
その後は布多天神社にベヒシュタインのピアノを置き、ドヴォルザークの「ユモレスク」を聴かせたり、昨年のショパンコンクールに入賞された小林愛実さんのピアノ・リサイタルがあり、鈴木雅明さんのチェンバロと岡本誠司さんのヴァイオリンによってバッハの楽曲を深大寺の本堂に響かせる一方、「名手たちの室内交響楽」と題してブラームス、フランク、プーランクをグリーンホールで聴くこともできます。
そのほか、「お昼のクラシック」あり、栗コーダーカルテットの子供向けのコンサートあり、調布国際音楽祭フェスティバル・オーケストラと河村尚子さん(ピアノ)の共演あり、桐朋学園の学生さんによる30分刻みのミュージックサロンありと盛りだくさんの内容。
このように街を挙げての音楽祭もコロナ禍でしばらく観られませんでした。ぜひ足を運んでいただきたいものです。