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炎の少女チャーリー

映画

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とにかく面白く観させてもらった。 1984年にも映画化された作品だが、まさかそれがリメイクされるとは思いもよらなかった。 感情が昂ると相手を燃やしてしまう。そんな超能力を得てしまったた少女・チャーリーとその両親の苦悩が描かれる前半も、孤独を強いられた家族の様子が切なくもスリリングに描かれていて、引き込まれる。  だが、なんといっても素晴らしいのが後半だ。家族を捕らえんとする国家組織と対峙することになるのだが、その展開は84年版と全く異なる。 84年版のチャーリーはまだ幼いままで、父の協力があってようやく敵に向かえた。それに対して本作では、たくましく成長して自ら巨大な敵に闘いを挑んでいくのだ。 愛する者を救うため粛々と鍛練を重ねて自らを研ぎ澄まし、チャーリーはたったひとりで敵地へ向かう。その凛とした背中は、まるでランボーか高倉健。孤高の戦士としての背中が、そこにあった。 襲いくる敵を次々と燃やしていく姿の無双感は尋常でなく、とにかくカッコいい。その圧倒的なカリスマ性は強敵すらひれ伏させてしまうのだが、十分に納得させてくれるだけの神々しさが放たれていた。 悪役の描かれ方や設定に雑なところがあり、そこが気になる方がいるかもしれない。が、心地よいまでにヒロイックなチャーリーの活躍を観ていると、そんなことはどうでもよくなる。 ヒーローが強くてカッコいい。これに勝る娯楽要素はないと、『トップガン マーヴェリック』に続いて改めて感じさせてくれた作品だった。