『ヘイデスタウン』『トッツィー』『プロム』などなど、大豊作だった2018-19シーズンのブロードウェイミュージカルのなかでも、筆者の中に大きなインパクトを残した作品。日本人からするとちょっと?となる描写も物語にはあるものの、振付や装置などが非常に新しく、パッケージとして面白かった。同じ演出で日本版が観られるのは嬉しい限り。
それにしても、『ミュージカル・ガラ・コンサート』のマイケル・アーデンに、『ダディ・ロング・レッグズ』のジョン・ケアードに、本作のスティーヴン・ブラケット(トニー賞に輝いたばかりの『ストレンジ・ループ』の演出家でもある)に。この夏の日本には、本場で活躍する演出家が3人も滞在しているというのだから、世界も狭くなったものだ。