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水先案内人のおすすめ

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ジャンル横断、センスのいいセレクト

立川 直樹

プロデューサー、ディレクター

ロックン・ロール・サーカス 4K レストア版

『ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版』『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版』 7月12日に結成60周年を迎えた“世界で最も偉大なロックン・ロール・バンド”ザ・ローリング・ストーンズを祝福すると同時に、昨年8月24日に80歳でなくなった結成当初からの不動のドラマー、チャーリー・ワッツを追悼し、ストーンズ自らが企画したということでも記念碑的な2本の映画が劇場公開されている。 まず今回が日本では劇場初公開になる『ロックン・ロール・サーカス』。1968年12月の2日間、ジョン・レノンやエリック・クラプトン、ザ・フー……といったスーパースターたちをゲストに招いてサーカス仕立てで行ったライヴ・パフォーマンスが撮影されながら諸事情で1996年までの28年間封印されていた伝説の作品で、今回は96年版から画質音楽が向上した2019年制作の4Kレストア版で上映される。これこそがロックン・ロールの極味とも言える66分のドリームを楽しんで欲しい。 もう1本は1965年9月のアイルランド・ツアーを追ったドキュメンタリーで、ストーンズが記録された初めてのフィルムである『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』。初々しささえ感じられる若きストーンズの熱狂のステージとオフショットやインタビューで構成された63分は同じ1965年にボブ・ディランのイギリス・ツアーを追いかけた『ドント・ルック・バック』と並ぶ、時代を映し出す傑作ドキュメンタリーだ。監督はピンク・フロイドのドキュメンタリーなども撮っているピーター・ホワイトヘッド。カメラワークが完全にロックだ。この機会に絶対に映画館で観ておきたい2本の映画である。 そして、チャーリー・ワッツ追悼と結成60年を記念して8月23日、24日の2日間、渋谷のセルリアン・タワー東急ホテルの4階のバー“ベロビスト”でスペシャル・オーディオ・ライヴを企画した。テクニクスのハイエンド・オーディオで再現されるスト―ンズの名曲、名演の数々。バラードやミディアム・テンポのものをセレクトし、チャーリー・ワッツのジャズ・グループの演奏も紹介しようと思っている。かなりマジカルな体験ができるだろう。

22/8/8(月)

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