伊坂幸太郎の原作のキャラクターを生かしながら、舞台は日本のままでハリウッド映画に。
キャラ立ちした登場人物はみんな魅力的で、とりわけ、不憫な目に遭うたびに笑いを生んで観客を味方につけてしまうブラッド・ピットはさすが! のひとことです。新幹線のデザインや音楽も含めていわゆる“トンデモ”な日本が登場するのですが、最後まで感じられるのは作り手から原作への敬意と愛情。異邦人の目から見た、ポップに様式化された日本を存分に楽しみました。
監督はブラッド・ピットのスタントを務めてきたデヴィッド・リーチだけに、アクションのバリエーションの豊富さや見飽きないテンポ感も抜群! 水のボトルやブリーフケースも駆使した、狭い空間でのアクションの数々で魅了してくれます。