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水先案内人のおすすめ

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これまでに観た映画の記憶が違います

渡辺 祥子

映画評論家

ミセス・ハリス、パリへ行く

戦争で夫を亡くし、家政婦として働く英国女性がミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)。仕事先の奥様が持つディオールのドレスに魅了され、必死でお金をためてパリのディオールのメゾンを訪れた。といってそう簡単に買えないのがオートクチュールのドレス。服を見るのさえ大変だが、妻を亡くした貴族(ランベール・ウィルソン)が手を貸し、このあとはミセス・ハリスの持つ現金がモノを言う。どんな金持ちマダムでも彼らの買い物はつけだから現金は強い。というようなメゾンの内情、繰り返される仮縫い、お針子さんの劣悪労働条件などが暖かな人柄のミセス・ハリスの束の間のパリ滞在の合間に丁寧に描かれ、ほのぼのとした楽しさが生まれている。

22/10/31(月)

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