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ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界

映画

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ホラー映画のポスターは、ハッタリを効かせるためインパクトのあるデザインが多く、時代による傾向もある。現在、国立映画アーカイブ展示室で「ポスターでみる映画史Part4恐怖映画の世界」が開催されている。1900年代黎明期のポスターは、イラストでヨーロッパの『カリガリ博士』や『吸血鬼ノスフェラトゥ』、あんまり描きこまないで芸術性の高さを感じる。ハリウッドの『キングコング』や『フランケンシュタイン』となると逆に見せ場を描いちゃう。絵で煽るイラスレーターの腕の見せ所である。1960年代になると圧倒的に写真が多くなる。特に日本版はオリジナルが絵であっても写真に変えてしまう習慣があった。でも、それが独特の風合と怪しさを醸しだす。ロマン・ポランスキーの『反撥』は洋画ポスターの巨匠、檜垣紀六のデザインでセンスが光る。70年代になるとパニック映画やスプラッターも登場。『ジョーズ』は珍しく日本版もオリジナルポスターイラストのまま使用。80年代はホラーも定着し、ポスターもハイセンスなデザインが目立つ。邦画パートでは、昔ながらのおどろおどろしい怪談映画から最近のスタイリッシュなJホラーまで網羅され、見応えがある。劇場に入る前のワクワク感が蘇り、映画館がちょっと怪しい場所だった頃を思い出した。