映画音楽は映画そのものを引き立てる。いや、映画そのものを高みに持って行く。映画音楽自体を楽しむ人がいる。 いまでこそ、それだけの存在になった映画音楽ですが、かつては地位の低いものでした。「商業音楽」と蔑まれていた時代もあります。 そんな世界に革命を起こした男。それがエンニオ・モリコーネです。 ドキュメンタリーであるこの映画では、クリント・イーストウッドやクエンティン・タランティーノ、ブルース・スプリングスティーンなど、各界の第一人者たちが次々に登場し、モリコーネの偉大さについて語ります。 インタビューの合間に展開される映画と映画音楽。かつて地位の低かった映画音楽の地位を引き上げたモリコーネの偉大さがわかります。 そして私には懐かしい『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』など、当時「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれた西部劇の傑作の名シーンと共に、モリコーネの音楽の素晴らしさを堪能してください。

23/1/13(金)