逆転のトライアングル
Fredrik Wenzel (C) Plattform Produktion
インフルエンサー、モデル、ロシアの新興財閥“オリガルヒ“、武器製造会社を家族経営している英国人老夫婦、インフルエンサーのヤヤに写真を撮ってもらっただけで「お礼にロレックスを買ってやる」という「会社を売ったので腐るほど金がある」男…あらゆるセレブを乗せた豪華客船が難破し、無人島に漂着して様々なハプニングが起きていくと言う設定はさほど目新しいものではないが、難破前の船の中のセレブたちのふるまいと、漂着後の落差にタイトル通り『逆転のトライアングル』という感じ。『フレンチアルプスで起きたこと』でカンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』でカンヌのパルムドールを受賞したスウェーデンの奇才リューベン・オストルンド監督の演出と俳優たちのうまさ、ファッション誌のグラビアのような色彩感覚の撮影などがシンクロし、一級のエンタテインメント作品になっている。スウェーデン、ドイツ、フランス、イギリス4カ国の合作に妙に納得。