宮田大さんはいまや日本の若手チェリストを代表する演奏家としてご活躍中ですが、彼の新しい企画がいよいよ始動します。“Dai-Versity”と名付けられたこの公演は、昨今いろいろなところで言われる「多様性」を意味するdiversityにかけたのでしょうが、チェロ=クラシックとさまざまなジャンルの演奏家/表現者との共演を通じて、音楽の多様性を探る試みのようです。
その第1回となる今回は、文楽の人形遣いとして著名な桐竹勘十郎さんと、筝の若手演奏家として話題のLEOさんをゲストに迎えます。
宮城道雄の「春の海」をチェロと筝とで演奏が聴けるほか、LEOさんの「作曲家・今野怜央」としての新作が初演されるそうです。そして桐竹さん演ずる人形との共演も楽しみですが、いったいどのようなものになるのでしょうか。チェロの、そして音楽の新しい可能性を「多様性」の視点から切り拓こうとされている宮田さんに、私も注目していきたいと思っています。
公演は2月26日(日)、東京・晴海の第一生命ホールにて。