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注目の若手指揮者がクラシック初心者も安心の公演を紹介

坂入 健司郎

指揮者

ハンブルク交響楽団

ハンブルク交響楽団は、放送局が運営するNDRエルプ・フィルハーモニー、ハンブルク州立歌劇場のオーケストラであるハンブルク・フィルハーモニーと並んでハンブルクを代表するオーケストラで、ハンブルクのライスハレを本拠地として活動している。 ハンブルク交響楽団は、前首席指揮者であるジェフリー・テイトが首席指揮者になってから、飛躍的な成長を遂げており、たくさんの映像や録音を残している。しかし2017年、テイトは志半ばで急逝してしまう。その際にテイトの代役を引き受け、テイトの追悼演奏会も指揮したのが、テイトの友人でもあったシルヴァン・カンブルランであった。カンブルランは長年、読売日本交響楽団の常任指揮者を務めた、詳しい説明が不要なほど日本でもお馴染みの名匠。カンブルランはハンブルク交響楽団の首席指揮者の任もテイトから引き継ぐこととなり、さらなるオーケストラの成長に寄与している。 そんなカンブルランとハンブルク交響楽団のコンビで来日公演が実現した。メインプログラムは、ベートーヴェンの交響曲 第7番 イ長調、チャイコフスキーの交響曲 第4番 ヘ短調といった、一見カンブルランの得意とするレパートリーとは思えないようなプログラムが並ぶが、実はカンブルランはブザンソン国際指揮者コンクールで第1位になった若き頃に、チャイコフスキーの交響曲第4番を積極的に演奏しており、映像も残っており素晴らしい解釈を披露している。満を持して日本公演に臨むプログラムとしてはもってこいと言えるだろう。 東京公演ではチェロの独奏に宮田大を迎えサン=サーンスのチェロ協奏曲 第1番を、名古屋・京都・福岡・川口4公演ではマルティン・ガルシア・ガルシアをピアニストに迎えてショパンのピアノ協奏曲 第2番を、浜松・高崎の2公演では「Cateen かてぃん」のYouTubeでもお馴染みの角野隼斗がバルトークのピアノ協奏曲 第3番を披露するのも実に楽しみな共演だ。

23/6/17(土)

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