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名画座女子の極私的旧作邦画セレクト
のむみち
名画座かんぺ発行人
生誕110年記念 映画監督・中村登――女性讃歌の映画たち
23/7/29(土)~23/9/1(金)
神保町シアター
10年前の生誕100年時には、ニュープリントで蘇った『夜の片鱗』がヴェネチア国際映画祭で上映され話題となり、その年の東京フィルメックスでも特集が組まれ、さらに翌年ベルリン国際映画祭でもフィーチャーされるなどした中村登監督の生誕110年記念特集が神保町シアターで。 生涯に撮られた82本の作品には文芸映画が多く、神保町シアターと相性もバッチリ。アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた『智恵子抄』、代表作の『紀ノ川』から、前述の、近年の再評価のきっかけとなった『夜の片鱗』、そして出世作の『我が家は楽し』まで、20本が上映されます。 ちなみに『我が家は楽し』は、筆者が最も好きなジャンルである裕福ではないが明るく生きる一家を描く松竹ホームドラマの傑作。岸惠子のデビュー作でもあります。珍しく夫役の笠智衆が「オトコ」を感じさせたりなんかして…笑 超オススメです! 特集タイトルの副題にあるように、中村登といえば、女性映画のイメージ。岩下志麻や岡田茉莉子ら、当時松竹の華であった女優たちはもちろんですが、『夜の片鱗』が特に印象深い桑野みゆきにもぜひ注目していただきたい。一人の女性の転落を弱冠22歳で演じ切っており、子役でデビューが早かったとはいえ、その演技力には目を瞠るものがあります。さすが桑野通子の娘。その後結婚して25歳で引退とはあまりに惜しい。年を重ねた時の演技も見てみたかったなあ。
23/7/25(火)