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鋭い視点でアートの見方を指南

村田 真

美術ジャーナリスト

川俣正「アパートメント・プロジェクト」 1982-86 ドキュメント展 ~TETRA-HOUSEを中心に~

川俣正がアートワールドに第一歩を記すのは、1982年のヴェネツィア・ビエンナーレに参加したときだ。しかしこのとき、川俣の作品が他国からクレームがつき、また、新表現主義全盛のなか自分の作品が時代遅れに見えるなど、違和感を感じたという。そこで彼は美術館やギャラリーなどの「美術」の枠から踏み出し、一般の生活空間で作品づくりをしていこうと考え、都内のアパートの一室を借りてインスタレーションを行うことにした。この「アパートメント・プロジェクト」は翌年、福岡、所沢、札幌と場所を変え、多くの人たちを巻き込みながら実現していく。同展は40年前の「アパートメント・プロジェクト」を写真、資料、映像、ドローイングなどによって振り返るもの。これを見れば、都市と社会に介入していく現在の川俣のアート活動の原点をうかがうことができるだろう。

23/8/6(日)

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