久しぶりに観たことで分かったのは、この作品って観る側の経験値によって見え方が変わること。これまでの印象としては、アン王女とジョーの儚い恋物語、でしたが、今回観て感じたのは、カメラマンと記者の関係だったり、ジョーがあっさりと記事掲載を諦めるくだりだったり、公務から逃げ出したアン王女の気持ちだったり。
働き方改革がまだまだ進行中の現代を生きる皆さんにはぜひともご覧いただきたい。だって、仕事だとはいえ、人としてやりたくないこと、やってはいけないことに手を出すのはダメだし、そこはちゃんと考えないと。それを70年も前に描いていただなんて、驚愕です。
あと、ラブロマンスも男性が上位ではなく女性が主導権を握っていて、この関係性も当時としては斬新でしたよね。むしろ、今の価値観にはピッタリ。3世代の人々に満足してもらえる傑作だと思います。この機会を逃さずにスクリーンで御覧くださいね。