「角川武蔵野ミュージアム」1階のグランドギャラリーにて、この夏『体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春』が開催され話題となっています。エジプトからツタンカーメン関連品が「ところざわサクラタウン」にやって来る?! いえいえ、『体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春』には本物の発掘品、美術品はありません。超有名な黄金のマスクや玉座のほか、ツタンカーメンの王墓に収められていた副葬品のうち約130点を精巧に再現したものが並びます。「なんだ~レプリカか…」と嘆くこと勿れ。展示されるのは、世界に3セットしかない「超複製品(スーパーレプリカ)」で、レプリカならではの展示方法で様々な秘宝を目の前で見ることができるのです。
昨年2022年は、考古学者のハワード・カーターが1922年にツタンカーメンの王墓を発見してから100年という記念の年でした。今回の展覧会ではこれまでになかった手法を用い世界で最も有名な王の一人であるツタンカーメンに迫っています。ピラミッドと古代エジプト文明は今も様々な研究、発掘がされ、新しい発見も相次いでいます。『体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春』では、古代エジプトを“体感”する展示が行われます。具体的には、会場内の大空間では、壁と床にプロジェクションマッピングを投影。これこそこの美術館のお得意とするものです。古代エジプトの創生から神々の変遷をたどりつつ、ツタンカーメンの生涯を目で、耳で、身体で感じるデジタルコンテンツ!また、エジプトから門外不出となったツタンカーメンのマスクや厨子といった副葬品の数々を、「ワールド・スキャン・プロジェクト」の最新技術による高精細3Dスキャンデータから本展覧会のために映像コンテンツ化し、超大型スクリーンにデジタル展示。来場者はその展示物をNFTアートとして持ち帰ることも可能です。
これまでにない『体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春』の監修を務めるは、エジプト考古学者で名古屋大学高等研究院准教授の河江肖剰(かわえゆきのり)氏。空間設計デザインは、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した美術監督の上條安里(じょうじょうあんり)氏が担当。音楽監督は、「機動警察パトレイバー」や「攻殻機動隊」の劇場版楽曲を作曲した川井憲次(かわいけんじ)氏が担当。ツタンカーメンが生きた古代エジプトを体感できる空間に、展覧会に合わせて作曲されたオリジナル楽曲「ツタンカーメンのテーマ」が、イマーシブ映像や会場各所を盛り上げています。