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水先案内人のおすすめ

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アジア、中東、欧州の話題作・問題作を

夏目 深雪

著述・編集業

PATHAAN/パターン

近年の、特に北インド映画は低調だと思ってきたが、『ブラフマーストラ』(2022)あたりから盛り返してきた。そして、『ブラフマーストラ』の冒頭のカメオ出演にて、出演時間は短いものの強烈な印象を残したシャー・ルク・カーンがヒーローを演じるこの作品で、久々に北インド映画のゴージャスな良さを堪能した。本国でも大ヒットを記録し、インド映画世界興収歴代5位となったという。 ダンスシーンこそ少ないものの、キレキレのアクション、ラブロマンスと裏切り、『サーホー』(2019)や『K.G.F』(2018)などの南インド映画のように編集が激しすぎて一度観ただけでは筋がよく分からないことがないのもいい。それに、やっぱりインド映画はスターが出てナンボなのだ。シャー・ルク・カーンは、重量感がある南インドのスターと違い、セクシーな、長身ではないが引き締まった体が特徴的。身体能力が高いだけでなくキュートさも纏っているところが魅力で、日本公開作が『チェンナイ・エクスプレス』(2013)以来だから10年ぶりか! ヒロインは安定のカップリングのディーピカ・パードゥコーン。サルマン・カーンも「タイガー」(『タイガー 伝説のスパイ』(2012))役で出演し、「YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムズ)スパイ・ユニバース」は今後も続くそう。乞うご期待!

23/9/1(金)

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