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パトリシア・ハイスミスに恋して

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『見知らぬ乗客』や『太陽がいっぱい』、あるいは『アメリカの友人』などで原作者としてのパトリシア・ハイスミスの名は知っていたが、筆者にとってあくまでミステリー小説家としてのイメージだった。そんなハイスミスの生涯を描いたドキュメンタリーだが、彼女の波乱に富んだ生涯を知ることで、彼女がなぜヨーロッパの人々の関心を引いたのかがわかって面白い。映画は写真や映画の断片などを引用して膨らませているが、思春期における自らの性的指向の自覚、同性愛小説『キャロル』の出版、ヨーロッパに渡ってからの恋人たちとその証言などを通して、ハイスミスの心の孤独が伝わってくるようで興味深い。題名通りハイスミスへの監督の熱情によって、ハイスミスの作家人生を凝縮して浮き彫りにしている。