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鋭い視点でアートの見方を指南

村田 真

美術ジャーナリスト

第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界  “ただ、いま、ここ”

グループ展に出すとき、アーティストはおおむね自分だけ目立とうとするやつと、マイペースで出品するやつの2つに分かれる。この「椿会」というグループ展がおもしろいのは、あえて目立たないようにするやつがいることだ。 ギャラリーに行く途中の踊り場にミヤギフトシの作品があり、通り過ぎてから振り返ると、その裏にNerholの作品を発見。Nerholは彼ら自身を除く5作家の作品の陰に隠れるように展示したのだ。受付の前の柱を避けてギャラリーに行こうとしてふと気づく。あれ? こんなとこに柱あったっけ。これは中村竜二の作品。目立たないけど目立つというか、目立つけど目立たない。2点ある目[mé]の作品のうち1点が最後まで見つからなかったが、ようやく発見したのは床に貼られた切手大のポートレート。こりゃ踏んじゃいそうだ。

23/12/6(水)

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