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注目の展覧会をユニークな視点でセレクト

浦島茂世

美術ライター

倉俣史朗のデザイン ――記憶のなかの小宇宙

《ミス・ブランチ》《硝子の椅子》《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》など誰にも作れない椅子や家具、内装を発表し、1960年代から90年代初頭まで国内外のデザイン界を牽引しつづけた倉俣史朗。この展覧会は、作品はもちろんのこと、倉俣自身が残した資料もあわせて彼のデザインを改めて見つめ直していくもの。ナイロンやスチール、ガラスなど当時は斬新であった素材を使った軽やかなデザインは、勢いに満ちていた当時の日本社会そのものも思い出させてくれるもの。椅子は座ってみたいし、テーブルは触れてみたい、引き出しは引いてみたい、と、身体的欲求がここまで高まる展覧会はめずらしい。インテリア好き、デザイン好き、80年代好きは必訪です!

23/12/7(木)

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