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「これは絶対に観逃してほしくない!」という“埋もらせ厳禁”な映画を紹介します
LiLiCo
タレント、映画コメンテーター
屋根裏のラジャー
23/12/15(金)
TOHOシネマズ 日比谷
『メアリと魔女の花』を手掛けたスタジオポノックが、イギリスの古典小説『ぼくが消えないうちに』を映画化しました。 イマジナリーフレンド、子どもの頃いました? 実は私にはいたんですよ。マリアさんっていう女の子で、なぜか掃除機の中にいるという想像のお友だち。子どもの頃に私が掃除機とたわむれていたのは、マリアさんがいたから(笑)。でも誰にも言えないんですよね。 イマジナリーフレンドがいた、いなかったに関わらず、子どもの頃は人に言えなかったことって誰にでもあると思います。その思い出をフッと触れてくれるやさしい物語。イマジナリーフレンドが新しい友人を探すための自分の場所を探すという物語は夢があるし、その夢のような世界を描き出した映像がとても素晴らしいんですよ。 日本のアニメーションが持つ技術力、キャラクターデザイン、美術の美しさがこれ1作でまる分かりです。ちょっと意外だったのはエンディングテーマ曲。え? 洋楽? とびっくり。ア・グレイト・ビッグワールド featuring レイチェル・プラッテンの「ナッシングス・インポッシブル」という曲です。すっごく素敵で、作品の世界観にもぴったりなので、こちらも楽しみにしていてください。
23/12/19(火)