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ピアノのスペシャリスト

高坂 はる香

音楽ライター

ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル

ブレハッチさん、2月上旬にワルシャワフィルとの共演がありますが、やはり今のブレハッチさんをしっかり確認するには、リサイタルを聴かねばなりません。 しかも、今回はオール・ショパンで、まず彼の根源がそこにあるといえるマズルカ、そして作曲家としての手腕が示されるソナタという、作曲家の核をしっかり捉えるプログラム。2つの公演は、一部のマズルカのセレクトが異なる形です。 ショパンを演奏する自分についてブレハッチは、近年「ポリフォニックなおもしろさを際立たせようとしたり、新たに気づいた構造上の特徴を聴かせるなど、楽曲に潜む興味深い部分を見せることに積極的になった。テンポルバート、ダイナミクスの幅、感情を迸らせるという面で、より自由になった」と話していました。 実際、昨年少し久しぶりに聴いたリサイタルでは、より自由で強い意志を感じ、ショパンコンクール優勝から18年という月日と彼が積み重ねてきた経験を実感させてくれました。今回も、繊細な美と確信があわさった表現を聴くことができそうです。 2月20日 ミューザ川崎シンフォニーホール 2月22日 東京オペラシティコンサートホール

24/2/12(月)

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